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訪問診療との出会い

茅ヶ崎東海岸、タニモト歯科クリニック院長の谷本です。

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先週土曜日の診療後に

東京都町田市にある、医療法人相明会の

20周年祝賀会に参加してきました。

訪問診療の仕事で、昨年まで週に1回、6年程お世話になった

医院です。

 

ここ茅ヶ崎でも、往診車をよく見かけますので

最近では、その存在もかなり浸透していると思いますが、

私が始めたころは、

家まで来てくれる事によく驚かれました。

 

体が不自由で通院できない方をはじめ

寝たきりの方や、病院に入院中の方、

老人ホームやグループホームなどの施設に入所している

方々の診療が主な仕事です。

診療室のような設備もなく、限られた環境の中で

困難な局面に出会う機会が多く、緊張の連続でしたが、

毎日診療室という閉鎖された空間で診療をしている私達にとって

町田ののどかな郊外を、一日車で移動しての診療は

非日常的で、1週間のよい区切りにもなっておりました。。。

 

訪問診療で一番重要な事は、

それぞれの患者さん、そして介護されている方々の 

 「人となり」  を一番に尊重すること。

そして低侵襲で、少ない介入で最大の効果のある診療に徹する。

治療と同時に、予防を重要視する。

現在の当院の診療スタイルは、訪問診療からも

多大な影響を受けていることに気付きます。

 

当時、一緒に働いていた先生の中には

開業されてからも、訪問診療に携わり続けている先生もおり

関心しました。

診療所に来られなくなった後のことも考慮した診療、

スムーズに訪問診療に移行できるシステム。

これだけ歯科医院が多い時代でも

まだまだ課題は多い分野だと思います。