IOD (インプラント オーバー デンチャー)
茅ヶ崎東海岸、タニモト歯科クリニック院長の谷本です。
昨日、日曜日はクリニック休診日。
東京国際フォーラムにて行われた、学術講演会に行ってきました。
「義歯難症例に対してインプラントと義歯を併用する」という内容で
専門用語でいう、インプラントオーバーデンチャー(IOD)に関するものです。
演者は
大阪大学教授の前田先生
総義歯で有名な阿部先生
埼玉県川口市で開業されている亀田先生(私が昨年7月まで5年弱勤務していたクリニックの院長先生です。)
インプラントというよりは、義歯や歯周補綴色の強い先生方です。
インプラントと言うと、昨今は良くも悪くも話題になりますね。
基本的には歯を失った場合の治療方法として
一般的なブリッジや入れ歯に比べて利点も多く、
それらを回避するための治療方法といっても良いでしょう。
使い方と適応症を我々歯科医師が見極め
患者さまも、その特徴を熟知されたうえで行えば非常に効果的な治療方法です。
が、今回のIODは入れ歯とインプラントの
2つの治療方法を併用したものなのです。
入れ歯を回避するのではなく、インプラントを利用して
さらによく噛める入れ歯を目指そうというコンセプトです。
大学卒業後すぐにインプラントに触れる機会の多い現在では、
習得に非常に時間がかかる入れ歯を熱心に学ぶ先生の数が
減っているようです。
このIODも、
入れ歯に自信のない先生のための救世主的治療方法なのでは?
と講演を聞く前までは思っていたのですが、それは間違いでした。
IODを成功させるためには、入れ歯や歯周病を極めなければならない。。。
これが、本日の講演を聞いて私が感じた結論です。
毎月参加させてもらっている、てんとう虫スタディグループには
染谷先生、村岡先生等 (以前は阿部先生も・・・)
入れ歯のスペシャリストの先生や
歯周病、インプラントでご高名な先生も全国から多数参加されています。
当院に来てくださった患者様が
何でもおいしく食べられるように
自己研鑽に励みたいと思います。。。