妊婦さんや全身疾患をお持ちの方が歯科治療を受ける場合、治療が疾患・胎児へ及ぼす影響を考え、特別な配慮が必要です。
当院では、病状や状態に適した治療体制を整えることで、さまざまな理由で歯科治療を躊躇されている方にも
積極的に対応したいと考えています。また、小さなお子様がいる方には、
お子様やベビーカーも一緒に入れる個室を用意しておりますので、リラックスして治療を受けていただけます。
過去の歯医者さんでの経験が原因で、歯医者さんが苦手だったり怖くてなかなか行く決心がつかない、という方は沢山いらっしゃると思います。いよいよ痛くなって決死の思いで当院を受診され治療が終わった時に、もっと早く来れば良かったと皆様口をそろえておっしゃられます。口腔内の病変(虫歯・歯周病等)は、早期であれば治療にかかる回数や費用も少なく、痛みも伴わずに完治できる可能性も高くなりますが、痛みが出る程病状が進行していると、治療回数や費用が増えるのと同時に、完治も難しくなる傾向にあります。当院では検査結果をもとに、現在の状況・原因・今後どうなるか・どうすればよいか、を丁寧にお伝えし、患者様のライフスタイルや価値観、年齢、治療期間やご予算の希望なども一緒に伺いながら治療計画をたて、ご納得いただいた上で治療をスタートさせます。また、痛みのない麻酔や徹底した感染対策など、患者様が安心して治療を受けていただける環境作りに努めています。迷われている方は、問題が大きくなる前の早めの受診をおすすめいたします。
全身疾患をお持ちの方の治療にもできる限り対応しています。患者様の疾患や身体の状態によっては、生体監視モニターで血圧や脈拍などを把握しながら治療をします。また、当院は治療機器、器具の殺菌消毒を徹底し、院内感染を防止しています。なお、「骨訴訟症、慢性腎臓病、高血圧、虚血性心疾患、不整脈、心不全、甲状腺機能障害、副腎皮質機能不全、喘息、慢性気管支炎、糖尿病、自律神経失調症、脳血管障害、てんかん」などの疾患をお持ちの方で、抜歯などの観血的処置が必要な場合は、予め主治医のお医者様に治療上の注意等をお手紙で確認した後に行なうよう徹底しております。また、万一の事態にそなえてAEDを完備しております。
お子様やベビーカーも一緒に入れる専用の個室を用意しておりますので、ご予約のときに、小さなお子様連れである事をお伝えいただければ、個室をご用意してお待ちしております。親御様の治療の付き添いで来ていたお子様も次第に歯医者さんに慣れてきますので、実際にお子様が検診や虫歯予防をする番になっても、スムーズに進められる事がおおく、喜ばれております。
妊娠中は治療が及ぼす赤ちゃんへの影響を心配されて通院を躊躇される方が多いと思いますが、現在、歯科医院で使用しているデジタルレントゲンや麻酔薬は赤ちゃんへの悪影響の心配がほとんどありません。しかし、治療に際してのストレスや痛みなどもホルモンバランスの変化を引き起こし、特に不安定な妊娠初期には軽視できない危険要因です。したがって当院では、緊急の処置以外は、妊婦さんの体調を考慮しながらなるべく安定期(5〜7ヶ月頃)に治療を行なっております。口腔環境が悪化しやすい時期だからこそ、早めの検診や治療をおすすめします。分からない事があればいつでも私たちにご相談ください。
つわりにより歯磨きが困難になったり、食事回数が増加することにより、プラークが停滞しやすくなります。さらに、唾液の粘性が増すため、自浄作用(プラークや食べかすを洗い流す作用)が低下してお口の中の環境が悪くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が盛んになります。このホルモンを好む菌が増える事により、歯肉炎が起きやすくなります。出産後、ホルモンバランスが落ち着くと治りますが、そのままお口の中を不潔にしておくと歯周病へと進行していきます。
歯周病によって炎症が起こると、子宮を収縮させる物質が産生されるため、早産や低体重児出産を引き起こすと言われています。歯周病と診断された方は、妊娠中からの治療をおすすめします。
つわりがひどい時は、歯磨きを非常につらく感じる方が多く、全くできない方もいます。しかし歯磨きをしないと、虫歯や歯肉炎の原因になるため、できるだけ工夫してお口の中を清潔にしましょう。
・一日のうちで、つわりが軽く体調の良い時間帯に磨く
・ブラッシングが難しければ“ぶくぶくうがい”を十分に行なう。
・歯磨き粉を使用しない
・歯ブラシはヘッドが小さいものを選ぶ
・歯ブラシはこまめに小さく動かす
・顔を下に向けて磨く
・“ながら磨き”をして気を紛らわせる
生まれたばかりの赤ちゃんのお口のなかには虫歯菌は存在しません。スプーンやお箸を家族間で共有すると、唾液を介してうつってしまいます。およそ1歳半〜2歳半が最も感染しやすい時期なので注意しましょう。感染する時期が早いほど虫歯が重症下しやすいといわれています。唾液の接触をさけることが大切ですが、もし接触しても影響が少ないように、赤ちゃんが生まれる前に虫歯をきちんと治して、お母さん(ご家族)のお口の中の環境を良くする事も大切です。